業界を問わず、最近市場に出る新製品はすべて革新的であると言われているようです。 例えば、ほぼすべての出展者が、自社の最新製品をその分野における次の大きなイノベーションであると位置づけていました。 しかし、イノベーションとノベルティの違いを理解し、その違いが将来の成長にどのような影響を与えるかを理解することは、非常に重要です。
ノベルティは企業や商品・サービスの認知度向上(広く知ってもらう)やイメージアップを図る目的で、無償で配られるアイテムのこと。必ずしも宣伝したい商品や企業と関わりがないグッズでも良く、ボールペンやステッカー、ショッピングバッグなどに、企業のロゴやサービス名が印字されたものなどがあります。
ノベルティを配る対象は、商品やサービスを購入した方に限る場合と、参加者や来場者など、全員に配られる場合もあります。
上にあげたような、よく使う雑貨をノベルティにすることで、消費者にとっては使うたびにその企業のロゴを目にすることになります。そうすることで、じわじわと認知度や購入意欲を高めることができます。
マーケティング担当者が自社製品を競合製品と差別化するために考案された、既存製品への漸進的な変化のことです。 つまり、「きちんとした」要素です。 新規性の最も良い例の1つは、歯磨き粉です。 1970年代には、ほとんどの歯磨き粉メーカーが、1種類か2種類の歯磨き粉しか持っていませんでした。 しかし、競争が激しくなるにつれて、メーカーは目立つことに苦心するようになったんです。 その結果、歯磨き粉メーカーは、消費者の知覚価値を高めるために、製品に新しい機能を導入したのです。フッ素、 ターターコントロール、ホワイトニング、ストライプ、などなど、数え上げればきりがないです。 新製品が発売されるたびに、売れ行きは改善された。 しかし、その改善は一時的なもので、次の優れた製品が棚に並ぶまでしか続きませんでした。その結果は? 現在では、平均的な歯磨き粉メーカーは30種類以上の製品を販売しており、各社ともほぼ同じ品質で、ほぼ同じ価格を提供しています。 しかし、これだけの「革新」がありながら、人々が40年前よりも今日、より多く歯を磨いていることを示唆する情報はないのです。 これらの企業は、消費者行動に変化をもたらしたわけでも、歯科医療産業の基盤を揺るがしたわけでもない。 単に製品をコモディティ化したに過ぎない。 目新しさをイノベーションと勘違いしているのです。
ノベルティ 使用例
日本のビジネスで用いられるノベルティは
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新規性、目新しいこと
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珍しいもの、変わったもの、目新しいもの
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(小さなおもちゃや飾り物などの人目を引く)商品
ノベルティに使われる品物のジャンルには文房具、日用品、ファッション雑貨などがあり、その範囲は多岐にわたります。いくつか例を挙げてみましょう。
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文房具:ボールペンや付箋など
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日用品:タオルやグラス、タンブラーなど
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ファッション雑貨:Tシャツやハンカチ、バッグ、ポーチなど
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季節アイテム:うちわや使い捨てカイロ、カレンダーなど
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衛生アイテム:マスクケースやばんそうこうなど
おしゃれでデザイン性が高い
トレンドをおさえている
トレンドやニーズをおさえたグッズをノベルティにすることで、企業の先進性をアピールできます。
また、目新しさもあるため他社との被りが少なく、注目してもらいやすくなります。
ノベルティ製作の目的は、配布することで企業・店舗・商品について広く認知してもらうこと。そのためには実用性が高く、多くの人に何度も使ってもらうアイテムをノベルティにすることが大切です。 実用性の高いアイテムといえば、ステーショナリーやエコバッグ・トートバッグ、ボトル・タンブラー、ポーチなどがあげられます。 名入れをすれば、実用的でありつつ企業のオリジナリティを表現できますね。
他社との差をつけたい場合は、ユニークで面白いノベルティがおすすめ!インパクトのあるノベルティはSNSで拡散されやすく、さらなる販促効果が期待できます。 実用性も重視したい!とお考えの方は、バッグやステーショナリーなどの定番商品から、デニム生地や間伐材などのユニークな素材を選ぶのがおすすめです。
一般いくらまで?
名入れやロゴプリントを行なうと、別途料金が発生するケースもあるのですが、おおむね200円以下が相場といえるようです。
ノベルティの目的は?
確かに、お店の名前を知らなければお店に来れないですし、商品名を知らなければネット検索もできません。存在を知られていなければ、当然ながらサービスを購入してもらえないですよね。顧客になり得る人にまず知ってもらいたい。企業やサービスの存在を示すための第一歩としてノベルティは利用されています。
イメージアップをしたい
企業名やサービス名を知ってもらうにしても、少しでも良い印象を与えたいからです。ボールペンや除菌グッズをタダでもらえたら悪い気はしないですよね。その品物に社名があれば、たとえその品物が企業のサービスとは無関係であったとしても、「こんなのくれるなんて良い会社なのかな」という印象を受けそうです。
営業先を広げたい
今までに接点がない顧客との繋がりを獲得するために、ノベルティが利用されます。見ず知らずの営業マンにいきなり名刺を渡されても困ってしまいますが、便利な日用品をタダで渡されたら、いきなりでも悪い気はしないはずです。ノベルティは、営業活動のとっかかりとしての役割も担えるため、渡す側にも十分なメリットになりそうですよね。
最後にノベルティグッズを製作する際の注意点を3点ご紹介します。
<注意点>
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著作権に注意・・・キャラクター、イラスト、漫画
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商標権に注意・・・ブランド名、ロゴマーク
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配布場所に注意・・・公用地での配布は許可が必要
イメージした商品を、低コストで作れるかを確認します。中には1万円前後から試作品を作ることができるので、一度に複数種類のノベルティの制作もできますね。専門のノベルティ業者であれば、何百という豊富なグッズを用意しているので、相談しながら最善の商品を検討するのも良いでしょう。自分だけでは気づかなかったアイデアが見つかるかもしれませんよ。
続いて、作成したノベルティ商品を配布するターゲットを決めます。ターゲットの例として、家族、学生、社会人、企業、イベント参加者などが挙げられます。誰に商品を受け取って欲しいのかを決めると、次はその人がどんなものを手渡したら喜んでもらえるかを考えるステップに進み、徐々にノベルティ商品のイメージが鮮明になっていきます。
最後はビジネスのリスクです。普段使いができるよう、奇抜すぎず、持っていて恥ずかしくないものが良いかもしれません。使用時も、安全安心第一なので、検品は必ず避けないことです。商品を手に取った人の感情を想像して、良い気分・好感がもてる商品選びをおこないましょう。